2023/11/01

 11月に入ったので、日記を書いてみようと思う。私が何かを継続できるかどうかの試みのひとつとして。

 ガスバーナーを噴射している音がして目が覚めた。そう、バルーンフェスタの季節なのだ。バルーンフェスタは、毎年11月の初旬に嘉瀬川河川敷で行われるイベントで、この頃になると嘉瀬川河川敷から5kmほど離れた佐賀市内でもバルーンが飛んでいる様子を観察できる。

 隣人が窓を開け、シャッターを切る音がした。しばらくして窓外を見ると、バルーンが5機ほど家屋の上空を飛んでいた。快晴の空。強くない風。バルーンを見るには最高の日和だろうなと思いつつ、嘉瀬川河川敷まで行く気になれなくて、名探偵コナンの考察動画を見たり積読を消化したりダラダラして一日を過ごした(そう言えば、大学時代の友人がバルーンフェスタのブース出展するから会おうと言っていた件はどうなったのだろう)。

 最果タヒ『恋できみが死なない理由』読了。これまでに読んだ最果さんのエッセイ集の中でも、かなり好きだと思う。「私は感情の起伏が激しくてなんでも気持ちが強まりやすく深まりやすいのだけど、最近これは「心が派手」ということなんだなと思うようになった。ド派手なハート。心が派手なので詩人をやっている。思い詰める、とか、思い込みが激しいとか、よくある言葉をこれまでは使っていたけれど、詰めてるつもりも込めてるつもりもなくて、私の心のなかはいつももっと花火大会なのだ」(「マイ・スイート・派手」49頁)。いいなあ、自分も「心が派手」だということにして、感情の起伏が激しいのを受け入れようと思った。最果さん、ありがとう。

 和泉悠『悪口ってなんだろう』途中まで。「悪口とは誰かが誰かより劣っていると言うことで、悪口が悪いのは人を同じランクの人間として扱わないことが悪いからだ」という発想に基づいて、悪口について考察している。『悪い言語哲学入門』でもそうだったように、和泉さんの筆致がユーモラス。持ち出してくる具体例にいちいち感心してしまう。この本は残りを読むのが楽しみ!

 部屋に埃が蔓延しすぎて室内でもマスクなしでは生活できない状態だったので、掃除用品を購入して掃除した。掃除している過程で、以前に通信販売で購入したZINEと一緒に封筒に入っていた、チラシを発見した。捨てようかと思ったのだが、裏面に手書きのメッセージ(!)があったことに気づいたので、取っておくことにした。掃除すると、いろんなことに気づけてよいですね。