2023/12/11

 朝から雨が降っていたので、ゴロゴロして一日を過ごす。

 『吸血鬼すぐ死ぬ』。バンパイアハンターであるロナルドと吸血鬼のドラルクアルマジロのジョン。この三人(?)を中心としたハイテンション吸血鬼即死ギャグアニメ。面白い。下品。性別に関する強固な規範を感じるところが見ていてしんどい。

 藤井基二『頁をめくる音で息をする』。広島の尾道で古本屋を営むひとのエッセイ集。おもしろい。古本を売り買いに付随するひとの営みが見えてくる。詩の引用の仕方がよい。人の生き方を見せてくれている感じ。

2023/12/10

 約4年ぶりに友人と会う。感想を書き始めると長くなるので、要点だけ。

普通列車の本数が少なすぎる……一本逃したら二時間くらい待たないといけない……そして、乗り換えで同じホームにある別の列車に乗ろうとしてしまうし、目的地に行くのとは違う鉄道会社の切符を券売機で買おうとしてしまう……車掌に確認しなかったり、友人のアシストがなかったりしたら確実に乗り遅れてましたね。

②友人がひじょうにもてなしてくれた。散らかってるっぽいことを言っていたにもかかわらず、きれいなお部屋にお招きいただいて、数種類の飲み物とお菓子を用意してくれていて、おいしいお食事のお店にまで連れていってくれて、うれしかったですね。たくさんのプレゼントまでもらっちゃいました。

③おしゃべりが楽しかった。オタクにおけるカップリングの問題を聞いていると、ほんとうに大変そうで、一方で楽しそうで何よりだと思った。共通の漫画やアニメ(今回は、『NARUTO』と『モブサイコ100』)を鑑賞していると、話がいっそう弾んでよいですね。

 よい時間でした。ありがとうございます!

2023/12/8

 木村栄一ラテンアメリカ十大小説』読了。新書でコンパクトに、ラテンアメリカの十人の小説家の略歴と著者の選んだ代表作の概要を紹介している。

 巻頭に地図と作家の出身地が示されているのがとてもよい。一口にラテンアメリカと言っても、取り上げられている作家たちに共通するのは、スペイン語を用いた創作活動を行っていることくらいで、それ以外には国も時代もバラバラで多様なことが窺える。

 また、作品のあらすじがとっても面白そうで、読んでみたいという気になっている!

 某zineショップより、zineの取り扱いをしたいという旨のメールが来る。うれしいですね。

2023/12/6

 一日お休みであったので、12時くらいまでだらだらとスマホばかり見て過ごした。本を読むとか世界史の勉強をするとか、他にやりたいことがすべてスマホを見ることに置換されているようで、よろしくない。

 SPY ☓ FAMILYの二期をAmazon Primeでエピソード9まで見る。よいですね。家族という名目で集う三人が、それぞれにスパイであったり殺し屋であったり人の心を読める超能力者であったりすることを隠しながらも、家族の状態を維持するために、それぞれに考え行動する。そのことが感動的にも思えるし、それぞれの思惑のズレがおかしくもある。家族って何なんでしょうね(アーニャの表情)。

 イスマイル・カダレ『夢宮殿』読了。あらすじや前提知識に関しては、見事にまとめられているので、下記のリンクを参考にしていただくことにする。

https://abraxas.hatenablog.jp/entry/20161213/1481603871

 夢の中に現実における重要な痕跡や予測を読み取る、ということから、私の場合は精神分析学における夢判断を類想する。本書の場合は異なる。アッラーが地上の何百万もの人のなかの誰かに予告的な夢を投げかけることがある。その夢の解釈が国とその皇帝の不幸を予防したり、戦争やペストを回避したり、新しい思想を生み出す上で役立ったりするかもしれない。その前提の上で、オスマン帝国が夢を収集・選別・解釈し、とりわけ政治的に重要な夢を〈親夢〉として奉納するという点に特徴がある。

 〈タビル=サライ〉=夢宮殿に入ったばかりの頃のマルク=アレムは、官僚として生きる伯父たち(上の伯父は地方の知事、下の伯父は外務大臣)ではなく、伯父たちと正反対の暮らしを続ける叔父クルトに好意を抱いていた。しかし、夢宮殿での勤務を続けるうちに日常生活よりも夢の世界に囚われるようになり、感情が平板化して官僚としての生き方に呑まれていく。「春近し」と題された第七章の終わりの描写が印象的。